高級ブランドと聞いて人々が脳裏に浮かべるのは車や時計だと思いますが、実はアクアリウム用品にもブランド品というものがあります。
Aqua Design Amano 通称ADAは従来の飼育の為の実用性と安さを競い合っていた他メーカーとは違う部分で対抗しました、用品のデザイン性とブランド価値です。
ADA創業者 天野 尚 氏はそれまでの水槽レイアウトに革命をもたらしました。
砂利を敷き、重りをまいた水草を沈め、金魚を入れたステレオタイプな水槽ではなく、土を粒状に焼き固めた「ソイル」を使い、多種多様な水草を「二酸化炭素」の添加と「高光量のライト」を使うことで鮮やかに育成し、自然環境に近い生物ろ過サイクルを作ることで自然界の美しい景色を水槽で再現する「ネイチャーアクアリウム」という新しいアクアリウムを提唱し熱帯魚業界に革新を与えました。
ADAは熱帯魚業界の潜在的なニーズを良く理解していました。
元来、趣味というものはお金や手間をかけて手に入れたり、仲間に見せたりしたいもので憧れや所有欲を刺激されることでさらにのめり込んでしまうものです。
それまではそれらの欲望は大型のアロワナを飼っているとか、珍しい種類であるとか生体自体に向けられていましたが、ブランドを創り上げることで、あるいは新しい趣向のレイアウトを提案することでADAは器具や水草、芸術的価値など多様なニーズを生み出しました。
ADAについてはまだまだ書き足りないのでまた後で書きたいと思っています。